投資すべきか、すべきでないか

投資の判断基準をお持ちですか? 成功している投資家は明確な判断基準を持って、その判断基準を満たしているか、いないかの調査に多くの時間をかけます。判断基準を満たしておれば投資、満たして否ければ見送りとなるわけです。ところが、外部環境は刻一刻と変化します。今満たしていても、または満たしていると思えても、満たさなくなったということはよくあることです。その時には、その投資を中止します。株式投資ならできるだけ早く損切りしても売り払い、次の投資に回します。明確な判断基準を持っていても、このようなことが起こるのです。投資の判断基準を持たずに投資するのはもっての外です。ですから、明確な判断基準を持って、その判断基準を満たしているか、否かを自分の頭で、脳みそが痺れるまで考えるのです。

投資の判断基準

では、投資の判断基準を何にされていますか。株式投資なら、株価チャート、PER、PBRをあげることができると思います。ですが、これらはその企業の過去の成績ですよね。この成績がこれからも続くと思いますか。続くとするならその理由は何ですか。株価チャート、PER、PBRは結果にしかすぎません。良い結果なら、良い結果を生み出した真の理由を見つける必要があります。つまり、その会社、その不動産の競争優位性は何かを確認することです。その競争優位性が持続可能なものと判断されれば、即投資ですよね。その会社、その不動産の競争優位性を生み出している源泉はどこにあるかということです。その源泉の評価基準に①価値(経済的価値、社会的価値)、②希少性、③模倣困難性、④組織があります。

 

競争優位性の源泉の評価基準(不動産)の一例

価値(経済的、社会的)がある場合、競争均衡を生む      

さらに+希少性がある場合、一時的競争優位性を生む  

さらに+模倣困難性がある場合,持続的競争優位性を生む 

さらに+組織体制が構築されている場合、競争優位が最大化する   

          

  

 

                       

                    

 

プロジェクト管理会社はプロジェクト終了と共に不動産開発会社へ引き渡されますので、ロケーション、不動産運営会社に持続的競争優位性がありそうであることが分かります。やはり、不動産である以上ロケーションは重要ですよね。この持続的競争優位性によって、キャピタルゲイン、インカムゲインがしっかりと生み出されるかということです。脳みそに汗をかいて考えた末、持続的競争優位性ありと判断されれば、投資決定です。