海外リゾート投資ニュースレター 2020/2/13 第32号
フィリピンの新都市「ニュークラークシティ」建設と見逃せない波及効果
フィリピン・マニラから北西120キロ、同国の観光地として名高いアンヘレスに隣接する「ニュークラークシティ」をご存知でしょうか。同都市は、現在、同国政府が米軍基地跡に建設を進めている新都市です。今回は、その新都市建設とそれにより予想されるポジティブな要素についてお話しします。
新都市の建設についてですが、新空港や高速鉄道などのインフラ建設などを始め、総額140億ドル(約1兆5,000億円)もの莫大な費用が掛けられています。政府はなぜ、そのような「超巨大プロジェクト」に踏み切ったのでしょうか。大きな理由は、首都マニラが抱える深刻な課題の解決にあります。
1,288万人が暮らすマニラは超過密都市。交通渋滞が世界で最もひどい都市の1つと言われ、大気汚染といった課題も抱えています。政府はこれら課題の解決を目指し、およそ40年を掛けて200万人が生活できる新都市の建設を目指しました。ニュークラークシティには「中央政府行政センター」の建設も計画されており、行政機能をマニラから移転させる構想も含まれています。
行政機能の移転も含めたこの新都市建設は、自国及び地域経済に大きなインパクトがあると予想されています。200万人もの人が暮らす巨大都市なわけですから、その建設において技術と資金の両面でフィリピン政府だけで対応しきるのは難しいでしょう。そこで、日本を含めた世界各国からの投資が呼び込まれていくことになります。これに対し、フィリピン政府は、自国の平均年齢が23.5歳と若く、なおかつ人口増加と高成長が見込まれることに加え、英語が公用語の1つになっていることで国民の英語力をアピールしています。
このような好条件がそろうと、ニュークラークシティに多くの投資が呼び込まれることは想像に難くなく、それはやがて周辺地域にも好影響がもたらされていくでしょう。その地域には、先述のアンヘレスも当然含まれます。ちなみに、アンヘレスではニューノルディック社がプロジェクト「The Fortress」を展開しています。
海外リゾート投資を行う場合には、こうした投資先の周辺地域の状況、それによる経済的な波及効果なども忘れずしっかり抑えておきたいところです。
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